豊平館

国指定重要文化財豊平館

豊平館は1880(明治13)年、洋風ホテルとして北1条西1丁目に建築、1958(昭和33)年、中島公園内に移築した。2012年より4年間の改修後2016年6月新装開館。付属棟を新設し渡り廊下で連結。創建当時の姿に近づく。詳細は下のテキストリンクをクリック!

豊平館 国指定重要文化財

参考:大規模改修以前の豊平館


2014年1月14日撮影、リニューアルオープンは2016年度の予定。


2014年1月14日撮影、まだ先は長い。あと2年余りで保存修理工事完了。


2014年1月2日撮影、新しい豊平館にはエレベーターもつく。

豊平館耐震・改修工事本格化 2012年9月20日撮影

国指定重要文化財「豊平館」の改修工事は既に始まっている。ここに来て豊平館を囲っての本格工事に着手した。9月中旬までは休館になっても外観だけは保っていた。最早その美しい姿を観ることは出来なくなった。


今までは何とか写真を撮ることはできたが、ついに囲まれることになった。


これから3年半に及ぶ工事は続く。半分見えているけれど、これからは?


工事が終われば経営体制も変わる。有料になるという話もあるが…。


立て看板によると、2015年11月30日までには囲いだけは取れるようだ。豊平館は2012年11月で創建132年、今はなき、あの鹿鳴館より古い貴重な木造洋風建築物。リニューアルした後が楽しみだ。

2012年3月 豊平館の簡単なご案内(ただ今休館中)

開館時間9時~17時、休館日、年末年始、第2火曜(6~10月は第2火曜開館)料金無料、喫茶は火曜日休み。2012年度より4年間、改修の為休館。アクセス、地下鉄南北線「中島公園駅」下車徒歩5分、市電「中島公園通」下車徒歩3分、駐車場なし。

とりあえず、サイト管理人が改修前の豊平館をご案内

「豊平館に行ったことありますか?」
「そのうち、行こうと思います」
「その内じゃあダメです。直ぐに行きなさい」

2012年度というから、4月頃には閉館になるかも?
開館は4年後の2016年度中の見込みです。

「豊平館は明治13年に建てられ、あの有名な鹿鳴館より3年も古いのですよ」
「そんなに古くみえませんが」
「老朽化したので1986年に修復したのです」

来年からの改修は4年もかかります。 大掛かりな改修ですから、中の様子も変わる予定です。 それに改修後は有料になる可能性もあります。
今がチャンスです。 お早めに!

お断り:豊平館は既に休館。これは以前に書いた記事です。

野外喫茶から結婚披露宴まで(ただ今休館中)

池の前の芝生、ピクニックの家族連れ。

「豊平館前には池もあります。芝生でお弁当食べたり、水鳥と戯れたり、
花見も出来るんですよ」
「ビーチパラソルみたいのは何ですか」
「1階に喫茶室がありますが、暖かくなると屋外喫茶もオープンします。
ラムネ200円だったかな?」

「食事はできないのですか?」
「喫茶で軽食は如何ですか。本格的には予約制の個室レストランがあります。予算は1人あたり5500円程度と思いますが、電話で聞いてみて下さい。豊平館は結婚式場でもあるのです。今までに2万2千組以上が式を挙げたそうです」


豊平館前の池。

この椅子は本物です!(ただ今休館中)

「こちらが、皇太子殿下(大正天皇)が座られた椅子でございます」

「これが天皇陛下が使用されたベッドですか?」

「いいえ、文献や図面をたよりに再現しました」
「あれっ! ニセモノですか?」
「偽物とは失礼な。菊の紋章入りの椅子は本物ですよ」
「それは、先ほど聞きました。それだけですか?」

「明治天皇ゆかりの遺品も沢山ありますよ」
「ほ~っ、どんなものでしょう」
「歯刷子入、石鹸入、洗顔器、まだまだあります」
「小物ばかりですね」
「…………・(´_`。)グスン」


洗面用具も再現しました。歴史を感じますね。

明治・大正・昭和天皇が御宿泊  (ただ今休館中)

「明治天皇が宿泊された『梅の間』を再現しました」

「豪華ですね。外壁の縁とりはウルトラマン……」
「ウルトラマリン・ブルーです。ラピスラズリ(瑠璃)から造られた高貴な色だそうです。なにしろ、明治・大正・昭和天皇が宿泊されたホテルですからね。
外壁は白、縁取りはウルトラ・マリンブルーです」

「天皇陛下が中島公園に泊まったのですか?」
「いいえ、違います。当時は北1条西1丁目にありました。昭和33年に中島公園に移築されたのです」
「な~んだ。別の場所ですか」
「だけど、今でも陛下のご宿泊は中島公園付近です。隣接の札幌パークホテルにお泊りになります」

夜はライトアップされる豊平館。

豊平館と周辺の風景


紅葉の季節の豊平館。


落ち葉の季節の豊平館前の池。


北国の桜開花は、少し遅めのゴールデンウイーク頃。
花見を楽しむ人々で中島公園は賑う。火の使用はできません。

憩いの場所でもある 豊平館 (ただ今休館中)

「子供たち楽しそうですね。何しているのですか?」
「小魚をすくっているようです」
「釣り禁止と書いてありましたよ」
「だからすくっているの。エビなどもいましたよ。食べられそうもありませんが」  

豊平館の歴史  

1879年(明治12年)起工。


明治12年8月29日 建設工事中の豊平館 北大資料室蔵

1880年(明治13年)11月 完成。
1880年(明治13年)12月3日 落成式。
1881年(明治14年)8月30日-9月2日 明治天皇が宿泊した。


明治14年と書き消してある。「絵葉書を転写したもの。池が整備されているので完成時ではない」と書いてある。 札幌市公文書館所蔵

1881年(明治14年)11月6日 原田伝也に無償で貸し付けて経営させた。
1882年(明治15年)2月 開拓使の廃止にともない、札幌県に移管した。
1885年(明治18年) 宮内省に移管した。
1910年(明治43年)9月 宮内省が札幌区に豊平館を貸し、区が電気を設備。


東宮殿下北海道行啓(札幌各小学校旗行列) 札幌市公文書館所蔵

1921年(大正10年)12月 建物が札幌市に移管した。
1926年(大正15年)11月 市の公会堂の建設が始まった。
1927年(昭和2年)11月 新公会堂が完成した。
1933年(昭和8年)11月3日 国の史跡に指定された。
1943年(昭和18年)2月 旧陸軍北部軍の飛行第一師団司令部に使われた。
1945年(昭和20年)10月 敗戦後、進駐軍が接収し、宿舎にした。
1946年(昭和21年) 三越札幌支店が移転した。
1947年(昭和22年)10月 豊平館が米軍より札幌市に返還された。
1948年(昭和23年)2月 市による整備が終わり、札幌市中央公民館と改称。
1948年(昭和23年)6月29日 史跡指定を解除された。
1949年(昭和24年)9月 札幌市民会館に改称した。
1950年(昭和25年) 国が札幌市に敷地を払い下げた。


移築前の豊平館。右側が創成川。 札幌市公文書館所蔵

1957年(昭和32年)2月19日 中島公園へ移築に伴い。大通の豊平館解体式。
1958年(昭和33年)5月31日 中島公園への移築が完了した。
1958年(昭和33年)9月20日 結婚式場として開館した。
1964年(昭和39年)5月26日 国の重要文化財に指定された。
1964年(昭和39年)8月29日 結婚式場の利用申込で賑わう豊平館

札幌市公文書館所蔵

1968年1月26日 豊平館の防火査察 

札幌市公文書館所蔵

1980年11月3日 豊平館創建百年記念式典。

札幌市公文書館所蔵

1982年(昭和57年)5か年計画の修復事業が始まった。
1986年(昭和61年)8月5日修復が完了した。

豊平館修復記念式典  札幌市公文書館所蔵 

以上の出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2007年3月7日 
2012年(平成24年)4月1日より4年間工事のため休館。 

2012年より2016年まで豊平館全面改修工事の為、休館

2010年4月3日付け、北海道新聞によると、国指定重要文化財豊平館は建築以来130年経過し改修が必要になっています。 2年後の2012年から4年かけて全面改修する予定です。

外壁の腐食や屋根の雨漏りが進行しています。耐震診断を受けた結果、震度6の地震で倒壊する恐れがあることも判明しました。 その為、大規模改修に着手することにしたのです。

新しい豊平館ではバリアフリー化のため、身障者も利用できるトイレとエレベーターを新設する考えです。2012年から2016年まで、休館となりますから、4年間のお別れになります。 なお、豊平館は2010年11月で創建130年になりました。