3月の中島公園は連日、積雪記録を塗り替えていた。「香の広場」にある4体の彫刻の内、「猫とハーモニカ」と「母と子の像」は雪の中に埋まり見えなくなってしまった。公園のいたる所で例年と違う冬景色に出会うことになった。
中島公園10年の比較 クリック → 10年前と現在との比較写真
2013年3月2日 藻岩山の見える「香の広場」
1月4日に始まった歩くスキーも後二日を残すのみ。ここは「香の広場」。
山内壮夫の彫刻「笛を吹く少女」も下半身は雪の中。さぞかし冷えるだろう。
ほぼ今年最後のスキーを楽しむ人たち。文学館前よりボート乗り場方面へ。
2013年3月8日 高台の彫刻も埋まりそう
彫刻「相響」が雪の中に埋まってしまうとは、作者は夢にも思わなかっただろう。ここは札幌コンサートホール・キタラ前広場。相響は安田侃氏制作。
2013年3月9日 変わる中島公園:10年前は?
中州第3号橋。以前はマガモが密集していた → 変わる10年前の中州橋
2013年3月15日 中島公園駅前も比較してみた
中島公園駅付近も10年前と比較してみた → 変わる中島公園10年前
相変わらずの凍結した菖蒲池だが、雪がよく降るので動物の足跡がない。
降ったり止んだりの天気が続く。自由広場の時計が13時40分を指している。
2013年3月19日 藻岩山が見え難くなる中島公園
何処にいても西側には藻岩山が見える。それが中島公園なのだが…。
2013年3月23日 変化する中島公園
工事中でも絵になる豊平館。豊平館は2012年11月で創建132年、今はなき、あの有名な鹿鳴館よりも古い貴重な木造洋風建築物である。
数年前に完成した導水菅工事後は、構造物が増えマガモが減る。
2013年3月26日 凍結が崩れてザラメ状
温かくなると凍結が崩れてザラメ状になる。滑りにくくなるが歩きにくい。
写真に年月日を入れると情報になる。例えばある事件の容疑者がアリバイを追求され苦し紛れに中島公園と嘘をつく。刑事は「寒かったね。道が凍りついて滑って転んでしまったよ」と鎌をかける。「そうなんですよ。ツルツルでしたね」と言った途端に「これを見よ!」と、この画像示す。「恐れ入りました」と白状。
2013年3月27日 沖縄戦没者慰霊碑
沖縄にある「平和の礎(いしじ)」のような刻銘板も完成。そこには10,800名にも及ぶ北海道出身戦没者の氏名が刻まれている。沖縄県を除く戦没者77,000名の内10,800名だから驚く。残りを都府県数で割ると1,400名程度だ。この大差は一体なんだろう? 戦争を始めるのは中央、犠牲を出すのは端っこ。因みに沖縄県犠牲者14万9,000名。
春を見つけに行ったらこんな風景に出会った。この空は春色。
ここは地下鉄幌平橋駅、手前が2番出口、茶色の建物がエレベーター出口、そして真ん中に白くて小さく見えるのが1番出口。駅横を流れるのは鴨々川。幌平橋駅はコンビニもラーメン屋もキヨスクも、何の店もない水と緑の駅。
2013年3月28日 融けだした菖蒲池南側
池越しに見るキタラが好きだが、ようやく水が姿を現した。
青空に浮かぶ色々な形をした雲が美しい。これも春の風景か。
2013年3月29日 東京では桜が咲いたそうだ
雪はだいぶ減ったが、まだこんなに残っている。今年の雪融けは遅い。ところで東京では桜が咲き、もう散り始めているそうだ。4月の入学式には盛りを過ぎてしまうと心配している。因みに札幌の開花予想は5月2日。
2013年3月30日 スプーン一杯の春
30日に撮った写真で一番春らしい風景。これで精一杯だ。
2013年3月31日 ここが薄野の近所とは…
凍結した菖蒲池越しの藻岩山。遅い春になるだろう。北日本最大の歓楽街薄野の徒歩圏にある中島公園。盛り場に近いのにそのギャップが面白い。
中島公園の風景比較10年
変わる中島公園:10年前の豊平館 2003年3月21日
国指定重要文化財豊平館は2012年6月まではこの姿だった。
変わる中島公園:現在の豊平館 2013年3月15日
昨年4月より4年がかりの工事で豊平館は大きく変わる。完成まで後3年。今回は単に改修ではなく改築工事。活用法もいろいろ検討されている。豊平館をミュージアムと捉え、公開範囲の拡大と充実化、有料化等が検討されている。