9月の中島公園は、大雨がありオシドリも数羽来た。鴨々川・彫刻清掃があり、酪農学園大学による菖蒲池の生態調査、札幌彫刻美術館友の会によるコンクリート彫刻調査もあった。大雨なのに鴨々川が干上がったのが意外だった。

2014年9月1日 藻岩山が美しく観える位置にある中島公園


山が一番美しく見えるのは仰角8度と言われているが、中島公園はまさにその位置にある。中央の建物は札幌コンサートホール・キタラ。

2014年9月2日 今月はオシドリを見る機会に恵まれた


菖蒲池にグループのオシドリがいる。どうやら今春生まれたばかりの幼鳥のようで雌雄の別がハッキリしない。一般にオシドリの雄は夏羽になると派手な色彩も消え、羽色が雌に似た色合いになって区別がつきにくくなる。

区別はクチバシを見ること。ピンク色なら雄。エクリプス時もクチバシがピンクなら雄である。エクリプスとはマガモ等のカモ類の雄が繁殖期経過後、一時的に雌のような羽色になる状態。雛は同じで成長して区別がつく様になる。


今はオシドリの幼鳥グループが泳ぎ回っている菖蒲池。長く居ることもあるし、短いときもある。今月は見れることが多かった。

2014年9月3日 小学生の鴨々川観察授業?


多分、近くの小学生だろう。そろいの帽子を被っているから授業の一環と思う。何を勉強しているのかな、興味津々だ。遊んでいる子も居るかも知れない。

2014年9月5日 菖蒲池東側遊歩道を散歩


赤い実を付けたナナカマド、奥の彫刻は「木下成太郎像」。


静かに近づいたら飛び込んだオシドリ。マガモだったらじっとしていると思う。

2014年9月10日 日本庭園の水路と池の鯉


日本庭園に小さな滝があり、岩肌を流れる水と木々が涼しさを与えてくれる。滝の水は庭園内を静かに流れ池に流れ込む。鯉は流れに向かっている様だ。

2014年9月11日 ヤナギが疎らなヤナギ並木


現在の遊歩道が完成した時点でヤナギは64本あった。現状はヤナギの古木14本、倒木の後に植えられたヤナギの若木7本、計21本。これに対して、倒木したヤナギの後に植えられたイチョウは30本。そして倒木の後、何も植えられないで放置された空地が13ヵ所もある。(2012年11月調査)

2014年9月12日 鴨々川への水が止まった


大雨による洪水を防ぐため豊平川の水門は閉じられた。 雨が止むと鴨々川は干上がった。川底を散歩できるほどだ。もちろん魚は生きていられないだろう。 中島公園にいる人から見れば、ウグイが生きるための水くらい流してくれればいいのにと思う。ところが現場は違う。あくまでも「人命優先」。鴨々川が氾濫すれば人口密集地帯で大変なことになる。止めることが先決。そこまでは安全圏に居た私も理解できる。他所の大雨を少し頂きたいところだった。


鴨々川から分かれて菖蒲池に行く水路の水も減り底が見えてきた。沢山の雀がそこに来ている。エサになるものがあるのだろうか。水と緑の中島公園で水が減ると日常と違う事が起こり違った景色が見れる。

2014年9月13日 茶色く濁る鴨々川


地下鉄幌平橋裏を流れる鴨々川は行啓通に沿って流れて行く。大雨の後、鴨々川は茶色く濁っていた。山を削った土砂がが含まれているのだろうか。

2014年9月19日 札幌彫刻美術館友の会で彫刻調査


札幌市内には15点ほどのコンクリート彫刻があり、その内の4点が中島公園にある。それらの彫刻は北海道大博覧会の記念事業として開園した百花園に設置された。彫刻は既に老化が進んでいるので維持保全作業が必要になって来ている。札幌彫刻美術館友の会では実態調査をしている。


雨のち晴れの自由広場。水溜りを含めて一つの風景になっている。

2014年9月23日 アンツーカーコートの中島公園庭球場


ビルの建設で藻岩山が見える場所は減っているが、ここはまだ大丈夫。テニスで疲れて休憩のひととき藻岩山を見ると元気が出るかもしれない。

2014年9月28日 鴨々川・野外彫刻清掃

年2回恒例の「クリーン鴨々川清掃運動」に、今回は約250名が参加した。鴨々川の清掃に加え野外彫刻の清掃も行われた。文字どおり老若男女が参加する幅広いボランティア活動。象徴的な2枚をここに紹介する。


先生に引率された地元の小学生が参加。この川の向こうにはマンションが建つ。この風景は見納めとなるだろう。生徒たちが大人になったとき良い思い出になるに違いない。失われる風景は写真にも心ににもとって置きたいと思う。


1959年に白いコンクリート彫刻として建立された彫刻「森の歌」は、平成の再整備でブロンズに再鋳造され中島児童会館の前に移された。この彫刻清掃作業には、建立当時十代だったシニア世代の方々が当たっている。ブロンズ像は千年ももつと言われている。鳩の糞で汚れた「森の歌」がキレイになった。

1959年に開催された北海道大博覧会の絵葉書を持っているとの話を聞いた。この彫刻は博覧会開催記念事業の一つとして建立されたものである。全ての存在が時空を越えて繋がっているような気がする。彫刻をキレイにしようと集まったボランティアから貴重な情報を頂くことがある。

2014年9月29日更新
中島公園パーフェクトガイド
2014年9月の中島公園 → 新着情報

中島公園21世紀の月別記録

月別の中島公園を纏めたアーカイブ。
中島公園21世紀の記録

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中島公園の出来事・風物詩

9月のイベント、風物詩などを紹介。

2014年9月1日バーンスタイン像


7月12日に建立されたレナードバーンスタイン立像。 右側にキタラの一部が見える。  ここは「 レナード・バーンスタイン プレイス」と命名された。

2014年9月2日 オシドリの幼鳥


成長が楽しみなオシドリの幼鳥。ただ中島公園に何時まで居てくれるのだろうか。それが心配だ。度々訪れてくれると好いのだが、突然みんな揃って去って行く場合もある。

2014年9月3日 中島公園庭球場


整備中の中島公園庭球場の様子。今では珍しいアンツーカーコートだそうだ。

2014年9月5日 キキョウ咲く


日本庭園の南側。春にはニリンソウ,エゾエンゴサク,カタクリ,福寿草等が咲く。

2014年9月6日 札幌護国神社


境内でイベント、Copan de Marche in 護国神社 11時~17時の開催。ハンドメイドと飲食ブース。若い人や家族連れで賑わった。私は見学だけだったが、家族が玄米等を買ってきてくれた。

2014年9月7日 台風には勝ったが


2004年の台風第18号で倒壊したポプラ並木だが、地下鉄幌平橋駅横に1本残っていた。その木にに付いていた伐採予告掲示。これで幌平橋駅に近い部分は跡形も無く消滅する。並木の維持保存も難しいものだ。

2014年9月10日 菖蒲池生態調査


6月から10月まで酪農学園大学による菖蒲池の生態調査が行われている。6月現在に確認された種については中島公園内要所に掲示されている。いずれ最終的な調査結果が公表されるものと楽しみにしている。


日本庭園のムクゲ。


キタラ駐車場横のニセアカシアが伐採。

2014年9月11日 札幌も大雨だが


北海道は大雨だったが、鴨々川の流れは少ない。豊平川にある水門を閉じた様だ。


ここは鴨々川内取水口、いつもは満々と水が流れ出ている。

2014年9月12日 干上がった鴨々川


鴨々川が干上がりウグイが死んだ原因を自分なりに推理してみた。一言で表現すれば「人命優先」。テレビで何回も聞いた言葉だ。現場は濁流渦巻く豊平川だが、中島公園は雨もろくろく降らなかった別世界。この辺りに感覚の違いがあると思う。


豊平館前の池の水位が下がった。普段の水位は石が白くなっている所まで。

2014年9月13日 普段見慣れないが


アンケートボックスの前で立ち止まっている人が居た。よく見ると写真を撮っているのだ。私も撮ってみた。これは珍しい蛾だろうか? 私には分からない。ただの野次馬。


豊平川(南17条付近)の創成川取水樋門橋。ここから豊平川の水を取り入れて鴨々川に流す。ここを閉じれば干上がる。

2014年9月19日 コンクリート彫刻調査


札幌彫刻美術館友の会によるコンクリート彫刻調査。サイズの測定、剥落、亀裂、破損等を調査して維持保全の参考にする。

2014年9月23日 中島公園庭球場


イベントがある様な雰囲気の観覧席。

2014年9月28日


個人邸宅の跡地だが、今ここにビルを建てている。高級マンションだそうだ。今は微かに藻岩山が観えるが来年は観えなくなるだろう。中島公園の空も次第に小さくなってきた。この並びはかってお屋敷街と言われていたが、全てマンションに立て替えられた。


現在、「香りの広場」は花盛り。ここは「百花園」跡地。1958年に北海道大博覧会が開催された。終了後、博覧会記念事業として百花園等が造成された。

戦争中に荒廃した中島公園が徐々に整備され、百花園の開園で完成された。今考えると百花園があった時代が中島公園が一番賑わった時代だった。

東側に球場、スポーツセンター、プール。西側に日本庭園、豊平館、子供の国、そして中央にボートの浮かぶ菖蒲池と薔薇の百花園、そして5基の山内壮夫の彫刻。人々を呼び込む施設が沢山あった時代があった。

現在は水と緑を基調とした歴史と芸術の公園を目指して再整備途上にある。


自由広場と近くの園路でフリマ開催。


「クリーン鴨々川清掃運動」には小学生から高齢者まで、約250名が参加した。画像は白鶴橋近くを清掃する先生と小学生。

2014年1月に開設した「中島パフェ」の 新着情報の画像は↑と同じ480pxだがクリックすると↓この大きさ(横800px)に拡大。
 オシドリの雄は繁殖期になれば派手な色彩になるので分かり易い。しかし、幼鳥となれば話は別である。雛のときは区別できない。このくらいの大きさになると少しずつ違いが出てくる。オシドリ初心者の私の判定は左が雌、右が雄だが…。 2014年9月5日撮影

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