中島公園の野外彫刻をきれいにしようという趣旨で、2007年の12月、付近の住民と彫刻ファンによるボランティア団体「中島公園モニュメント研究会」が発足。私もメンバーで、年2回の彫刻の清掃を行っている。
2009年9月26日 第4回中島公園彫刻清掃(報告)
←「のびゆく子等」の作者が彫刻 について説明。
9月26日午前9時から12時まで、「のびゆく子等」などの中島公園の野外彫刻の清掃をした。
今回は「のびゆく子等」の作者、小野健寿氏の彫刻についての説明もあった。
清掃を超えた、街中の美を守る啓蒙運動の側面も感じられた。
小野健寿氏が「のびゆく子等」製作者としての取り組みなどを説明。 友愛の心で命の喜びを表現したと言う。
主催は「中島公園モニュメント研究会(橋本代表)」
写真提供:山鼻の橋本さん。
上の画像は「のびゆく子等」の像。 清掃作業は、彫刻に瑕をつけないことが大前提。柔らかいモップに水をつけ、注意深く拭く。
中島公園近隣の人、美術ファンなど、約30人が、参加。 半数近くはノボテル札幌、札幌パークホテル、北ホテルからのボランティア参加だった。
← 「母と子の像」の清掃
山内壮夫の「母と子の像」50年経過し、表面がザラザラ、鉄筋も出てくる。今後の処遇が課題。
2011年11月11日追記。
同年7月、少しでも長持ちさせるため、ボランティアによる劣化防止作業を行った。
パーマシールドによるコーティングである。 素材に沁み込むコーティングなので、後で剥れたりする心配はない。
←「木下成太郎像」
朝倉文夫の「木下成太郎像」の清掃を行った。
戦禍を逃れ、生き残った極めて貴重なブロンズ像。
台座と豪華な基壇も当時のまま残されている。
参加者募集! 誰でもできる彫刻清掃 2009年9月26日午前
誰でもできる、簡単な野外彫刻清掃。
簡単1.当日受付(事前の連絡なしでOK)8時30分より現場で受け付け。
簡単2.受付場所は地下鉄中島公園駅のそば、目印は彫刻「森の歌」。左の画像。
簡単3.誰でも分かる清掃方法の説明、誰でもできるやり方。 見学だけでもOK。
簡単4.道具は雑巾と歯ブラシ。 その他は主催者側で準備。
簡単5.参加費50円(保険料)
予算ゼロのボランティアが運営。
慣れている人、初めての人。 全員がボランティアの「彫刻とモニュメントの清掃」。
目的は文化財である野外彫刻に親しんで頂き、大切にしてもらうことにある。
作者による彫刻の解説、担当者による彫刻のデータ収集等も同時に行う予定。彫刻悪戯事件をきっかけに「中島公園モニュメント研究会」が結成され、ボランティアによる清掃活動などを行うようになった。 下の画像は悪戯に遭い、目を黒くされた「母と子の像」。 なんとなく寂しそう。